2010年11月30日火曜日

ホテル暮らし、その日暮らし

そう、先週はホテル暮らしだったのです。マンションの工事なので、オーナーさんのお金で宿泊してました。

デスクトップ PC 2 台を同じ環境にして非常時に備えていましたが、ノート PC だけは非力なので同じ環境を構築していませんでした。その結果、今回の作業中にものすごいストレスが・・・ファイラーの設定も違ったのでファィルを間違えて送信したりしました (T^T)。

画面の小ささはどうしても我慢しきれずに、17 インチ液晶を運び込みました。次がその環境・・・

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もう、コードがグチャグチャです。なぜかケンジントンではなく親指ボールマウスを持ってきてしまいましたw
まぁ、色々と苦労しましたが、いくつか勉強になったことがあります。

Dropbox
Web ストレージです。データベース (翻訳メモリ) も正常に同期してくれることが検証できました。注意点は、作業後にデータベース自体を閉じる必要があること (当たり前ですが・・・)。

開いている限り同期対象から外れますので、アクティブなままスリープさせたりすると、他のコンピューターでは古いファイルしか入手できません。これも当たり前のことですが、しっかり確認できました。

データベースを閉じ、Dropbox のアイコンが同期完了の表示になったのを確認してからシャットダウンします。

AutoHotKey
キーアサイン変更ツールです。ノートで快適に Trados ショートカットが使用できるようになりました。結局キーボードも持ち込みましたが・・・。過去にも色々作成したので、そのうち「翻訳便利ツール」シリーズで紹介したいと思います。


今回身にしみたのは、環境の違いで効率が激しく低下すること。少し甘く見てまし田吾作っていう名前の人、実在するのかな?

2010年11月20日土曜日

オフ会 (吉祥寺砦の包囲戦)

はい、11 月 18 日は MGMG 隊のオフ会でした。知らない人に少し説明すると、食いしん坊翻訳者の集団です。mgmg の読み方は「もぐもぐ」。今回の行き先は吉祥寺のラーメン店一二三 (ひふみ) です。

このお店は、gentapoppa さんの知り合い (昔の共演者) が経営するお店です。gentapoppa さんは役者でもあり訳者でもあります。また今回は前回のメンバーに加えて、baldhatterさんが参戦です。baldhatter さんは翻訳業界のご意見番、重鎮、元帥とでもいいましょうかw 業界の裏事情ならこの方に聞いてください。

私が遅刻したことは、まぁ置いといてw 吉祥寺駅から少し歩くとビルのテナントにその店がありました。

まずは店の看板から


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麺が珍しいと聞いていましたが、そば粉が入っているようです。早速店内に入ります。なんと、新しいラーメンの開発中でした。

この人達、ラーメンに命かけてます。マジで。

で、次の写真の方が店主さん。娘さんは、インディーズで有名な SEBASTIAN X のキーボードです。

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こちらがお品書き

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そして、ニコニコしながらラーメンを待つ飢えた mgmg 隊員たち。

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注文した一二三そばが来たっ!! 味玉子はオプションですw

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まいう~ (古っ)。確かに蕎麦の味もします。麺はしっかり。あっという間に完食しました。店主さんと記念撮影してお別れしました。吉祥寺にいらした際は是非食べてみてください。


二次会は、カフェでケーキと珈琲。このあとで隊長 (ura_mami さん) がやむなく離脱。

そしてお決まりのように三次会で終電まで飲み食いしました。今回はいつもより、翻訳の話題が多かったように思います。華やかな経歴を持つ諸先輩から色々な話をうかがうことができました。

ひとつ気になったのが都市伝説と思っていた「トライアルに見せかけてタダで案件を処理するソースクライアント」。実在するんですね・・・。

最後に吉祥寺駅前のイルミネーションを一枚。

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あー、次のオフ会が待ち遠しい。

2010年11月18日木曜日

翻訳単価について書いてみた

ずーっとお付き合いさせていただいているエージェントは 1 社で、後は直取引でした。もちろん他のエージェントと関わったこともあります (潰れた会社もありますが)。あっそれと、最近単価の高い会社のトライアルに合格しました。えへへ。

関わったエージェントは少ないですが、昔の同僚のひとりが翻訳会社勤務。もうひとりは大手企業の翻訳依頼側にいるので色々と情報は入ってきます。

そして、ツイッター上で馬鹿な値下げを要求するソースクライアントの話を聞くにつけ、ここは書いておかないといけないと思いました。



翻訳者の罪

急激に単価の下がった案件は拒否するべきです。下限は技術系英和単価で 8 円/word ぐらいかな。常識的に考えて、技術翻訳一本で食べているプロフェッショナルはこれ以下の値段では受けないと思います (私は経験がありません)。信頼を得ると、上は 10 数円程度まで出してくれたりします。

翻訳者は、「暇だから小遣い稼ぎ」しているわけではありません。特殊技能を持つプロとして働いているんです。通常の処理量は、 2000~4000 word/day だと思います。技術系翻訳者の多くの人は、処理量 2000w/day で登録しているようです。このぐらいであれば、翻訳者も「並」の生活はできるんじゃないかな。どう考えても、8 円前後が限界でしょう。

その値段でフルタイム作業したら生活できないレベルの料金を拒否しないと、この価格低下傾向に弾みをつけることになります。

例外は、学習中の初心者に対するトレーニング込み翻訳料金とか、翻訳が好きでパートタイムでちょこちょこ翻訳する方ぐらいでしょうか。


翻訳エージェントの罪

ときどき 3 円未満で翻訳者を募集しているどうしようもない会社を見かけますが、そこにはフルタイムで翻訳しているプロは集まりません。だってフルタイムで働いたら生活が破綻しますから。そういうのは収入源が別にあって、パートタイムで小遣い稼ぎしている人しか集まらないと思います。

そういう覚悟も無しに、値下げ要求を簡単に受入れるべきではありません。

逆のパターンもあります。たとえば、新規開拓のため、いきなり他社の半額を打ち出してきた翻訳会社があったようです。ソースクライアント側はその価格でずっと行く気満々ですよ。後で値上げなんか簡単に受け入れてもらえません。


ソースクライアントの罪

翻訳会社だけが悪いわけではありません。ソースクライアントも悪いのです。製造業で言ったら合理化による値下げが限界に達し、今度は「原材料費以下にしろ」と言っているのと同じです。

製造業では自動化を推し進めれば、価格が1/10になることも珍しくありません。ですが翻訳に関しては、「翻訳者の生活を切り詰めさせろ」と言っているのと同じです。機械部品と翻訳のワークフローはまったく違います。

翻訳において原材料に相当するのは末端の翻訳者の生活なんです。そこには残念ながら自動化はありません。機械翻訳があるじゃないかというなら、社内でやれば? どうぞどうぞ。機械翻訳が使い物になるなら、そもそも発注するなよw


値下げ要求の原因と結末

こういったひんしゅくを買う値下げ要求の原因として、ソークラが値下げを達成したときに購買部が得られる膨大なインセンティブがあります。大企業 (特に外資系) はそんなものです。購買部門は値下げに対してインセンティブをもらい、品質管理部門は品質に関してインセンティブをもらうので値下げを受け入れたとしても品質の低下が許容されることはありません

翻訳会社だって社員の給料、社内 IT インフラ、オフィスの維持費、その他の消耗品費も出さなければいけないのです。限度を超えた値下げ要求をした場合には、翻訳者への支払いを減らすことになります。これでは優秀な翻訳者をつなぎとめておくことはできません。

最悪の場合、値下げを受け入れて品質が低下し、取引停止を突きつけられたり、再納品を要求されることになります (製造業でよくある罠です)。


コーディネーターさんの涙 (ちょっと同情します)

また、単価が低い案件は、翻訳者に対する翻訳依頼がしつこいことも特徴のひとつです。だって、他にも案件があるのに、速攻で「はい、やらせていただきます」なんて回答する熟練した翻訳者はいません。

コーディネーターさんの悔し涙が見えるようです。値下げを受け入れて、翻訳者の確保に四苦八苦し、できあがった宇宙語を社内で修正し、なんとか納品にこぎつけて、「なんだこれは」と言われるなんて、なんて拷問でしょう。踏んだり蹴ったり殺されたりですよ。


ちょっとフリーランスの防衛策を考えてみた


フリーランス翻訳者の防衛策

1. 単価が非常識に低い翻訳会社とは取引しない
2. 単価の低いソースクライアントの案件は弾く
3. 積極的にトライアルを受けて選択肢を広げる
4. フリーランスの横連携を強化して特定のソースクライアントおよび翻訳会社をいっせいに弾く


あんまりひどくなってきたら、4 を実行に移しますよ。なんてねw。私にはそんな力はありませんが、甚だしくなってきた場合は皆さん協力してくれるのではと期待してます。だって翻訳するより、知識不要のバイトをする方が単価が高いなんて受け入れられるはずがありません

ま、あんまり心配はしてないんですけどね。だって購買部門は「生かさず殺さず」が基本ですから。製造業の経験から「潰れてもいいから値段下げさせろ」という会社は必ずしっぺ返しをくらいます。

追記: 翻訳メモリ案件の単価についても書きました。もしよろしければ、「ファジーマッチレートについても書いてみた」もご覧ください。

重要な追記(2012/1/31): このページへのアクセスが多いので、少し補足したいと思います。この価格は、1名の翻訳者による単純な一次翻訳の最低価格であることに注意してください。負荷の高い案件 (UI 翻訳、医療関係の翻訳、特殊な知識を要求される翻訳、編集込みの翻訳など) は、この値段では作業できません。複数の翻訳者が関わり、編集や取りまとめを行う場合は 2 倍以上の単価が必要です (つまり翻訳会社に依頼する値段と同じになります)。

2010年11月9日火曜日

翻訳者と校正者のための正規表現 (13) - 「り」と「リ」、「カ」と「力」

小さなことなんですが、最近作業した案件の翻訳メモリの中に「り」を使用するべき場所に「リ」を間違えて使用しているセグメントがあったので、久しぶりに正規表現を書いてみました。

フォントの種類と大きさ次第では、まぁ確かに見分けにくいんですが・・・よくもまぁ校正をパスしたなぁ。正規表現は簡単です。

\P{IsKatakana}リ\P{IsKatakana}

ここでのアイデアは、「『リ』が正しく使用されている場合は、左右どちらかにカタカナが続く必要がある」ということです。つまり両方共カタカナでない箇所を検出すればいいのです。

それほど見分けにくいものではないのに、なぜこんなことが起きるのか正直不思議です。確認せずに一括置換したか、日本語入力システムを持たない海外のエージェントが似ている字形をコピペしたのかなぁ。

すべてのカタカナの 1 文字孤立を検出する正規表現は次のようになります。

[\P{IsKatakana}^]\p{IsKatakana}[\P{IsKatakana}$]

ここで「^」は角かっこの直後にはないので文頭を表します。また、「$」は文末を表します。日本語で説明すると、「カタカナ 1 文字の左側が非カタカナか文頭、かつ右側が非カタカナか文末である」になります。

実際に適用してみましょう。

katakana


もっと見分けにくいものに、カタカナの「カ」と漢字の「力 (ちから)」があります。この間違いには出会ったことがありません。標準的なフォントでは、校正者も読者もほぼ区別できませんが、最終原稿のフォント次第では、ひどく目立つかもしれません。

カラス (カタカナ)
力ラス (ちから)

人生で出会うことは、ほぼないと思いますw。「カ (カタカナ)」の不適切な使用は上の表現で検出できますが、「力 (ちから)」の不適切な使用を検出したいと思う方は、正規表現の勉強も兼ねて色々と試行錯誤してみてください。私も暇なときに考えておきます (なんて奴だw)。

100% 正確に検出できる正規表現ではなく、正しい用法が少しヒットしても構わないと考える必要があると思いマッスル。

2010年11月6日土曜日

リフレッシュ散歩

てくてく散歩レポートです。

東京タワー横の花壇の中身が変わっていて、面白い花を見つけました。例によって、勝手に命名しますw

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キイロチョンマーゲ

そして新橋にフラフラ歩いていき、知らない道に入っていくと、道端に次のような花が大量にありました。

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ヒトサキデニドオイシイ (本名: ランタナ)

あれぇ、変化は 2 色ぐらいかと思ったら、もう少しグラデーションがありました。

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ヒトサキデサンドオイシイ (本名: ランタナ)
関係ないけど、グリコのアーモンドキャラメルの「一粒で二度美味しい」というコピーを考えた人はすごいと思います。私の子供時代の虫歯の何本かはこのキャラメルが原因ですw

おあとがよろしいようで・・・(何がw)

Trados (SDL社) への不満

私が正規表現などを公開しているのも、フリーランス仲間が楽になるようにという思いからです。こう言う How-to を書くのは、本来 SDL さんの役目だと思うんです。

Trados のイメージが悪くなった前科をいくつか挙げてみたいと思います。


1. インストール直後は、TagEditor の文節に日本語を入力すると即落ちしました。
確か 2006 で発生したバグだったと思います。原因は、インストール後に、システムには無いフォントがデフォルト指定されていること (笑)。これ、フォントを変えない限りずーっと発生します。つまり作業できません。しばらく直らなかったんじゃないかな。っていうか直ったの? Trados 初心者の悲鳴が Web に無数に残っています。「さぁ、やるぞー・・・ (クラッシュ)」の気持ちを理解してるんでしょうかw

2. RAID 未対応でした。
つまり、特定の RAID システムで強固にシステムを守っている人はインストールできませんでした。見かけ上 RAID になっていないくても、JBOD になっていればアウトでした。サポートに連絡したら対応版をくれました。

これって、アナウンスしていなかったから、特定のチップが入っている PC 使っている人は全滅だったと思いますよ。問い合わせしていない人は、何台かにインストールしてみて大丈夫なのを使っていたんでしょうか。この症状を認識していたのに、何も告知せずに、連絡してきた人だけに教えていたのが気にいらないw

3. 依存関係ありすぎです。
開発するのが楽になるのはわかるけど、何種類のサポート プログラムを使ってんですか・・・。プログラム容量の半分以上がサポートプログラムなんじゃないの? しかも Microsoft の自動更新や Java の自動更新で変更される可能性のあるコンポーネントが多すぎ。SDL が買収してまとまりがつくと思ったら、ライブラリはカオス状態です。複雑な操作だと、何個もの DLL にアクセスし、動作がモサモサします。

4. 致命的なバグのアナウンスしなさすぎです。
フリーウェアだって、使用できないレベルのバグ見つかったらトップ ページに掲載するのになぁ。さっきの TagEditor の件以外にも、Java が自動更新されると MultiTerm の編集ができなくなるトラブルがありました。これ SDL さんからは何の連絡もなかったんですよね。Web では、2007 で未だにつまずいている人とかいるけど、放置なんですかね?

ユーザーが行き詰まる可能性があるバグに対して、レスポンスも情報公開も遅すぎです。勝手に Knowledge Base で調べろって何様?



ここまで書いてわかるように、プログラム自体の完成度、つまり品質がとても低い、それとリリース前の品質チェックも酷すぎるんです。2006 のリリース時には、日本語環境での動作テストさえしていなかったはずです (していたら上記の TagEditor のクラッシュは簡単に見つかったはずです)。

便利そうだなと思ってダウンロードしたフリーウェアが即落ちしたら、速攻削除しますよね。そういうレベルなんです。金がかかっているから、頑張ってなんとかしようとするだけで。

あとバグに対する責任感が欠如しています。上に挙げた TagEditor や MultiTerm の不具合なんかは、全ユーザーにメール配信するなどの迅速な告知が必要だと思います。自己解決ができる有能なフリーランス翻訳者によって支えられていることを自覚して欲しいです。

今の SDL は「どうやってユーザーを縛りつけておくか」しか考えていないような気がします。マーケティングばかり上手になって、中身は「このお守りを持てば収入倍増!!!」という広告を流している怪しい企業と同じになっている気がします。

自分の心が汚れてしまうようで、あんまり悪口とか書きたくないんだけど、あまりにひどい。まぁ、お客さんが指定したら使いますけどねこに小判。

あー、すっきりしたw

SDL Trados 2009 SP3 にアップグレードしてみた

えーと、今まで 2007 で頑張っていたんですけど、出来心で 2009 にアップグレードしてみました。

色々な機能をいじってみましたが・・・Trados の後継というよりは、SDLX の後継ですね。

構造や速度はまさに旧 SDLX にそっくりです。機械翻訳機能があるみたいですが、そんなのフリーの OmegaT だって Google 翻訳と統合してるし・・・。欧米言語間の機械翻訳は、かなり向上しているみたいですが、SDLX を使いこなしていた英和のプロの翻訳者には、さほどメリットがないような気がします。

今になって考えると、Trados 買収は Trados の技術取り込みではなく、SDLX に Trados の名前を冠するマーケティングだったように感じます。


気に入らない点をいくつかあげると

「売りの」プレビュー機能クラッシュしすぎ

ヘルプ遅い、使いものにならない

SDLX をすでに使いこなしている人の作業効率はさほど向上しないと思う

TM の変換遅すぎ

ライブラリごちゃごちゃしすぎ (開発環境も環境バージョンもバラバラ)

sdltm の Concordance 遅すぎ

極めつけは「XLIFF 準拠の Trados 専用フォーマット」

片腹痛いわ。XLIFF は何の短縮形が知ってるんですかね。XML Localization Interchange File Format (XLIFF) ですよ? あと、XML の構造違反を犯しているという報告がちらほら。だから簡単には「標準的で互換性のある」XLIFF には変換できないみたいです。


簡単に変換できないのに XLIFF つけるなんて最低です。XLIFF 規格がユルユルなものであっても、変換が容易にできなければ XLIFF なんて付けちゃいけないと思います。まあ、元が XLIFF の場合だけ元に戻せますが・・・。

私はマーケティング的な誇張や嘘が大嫌いです。

まぁ、Trados と SDLX は工夫して便利に使ってはいるけど、Trados に関する苦い思い出が色々蘇ったので、しばらくは Trados 批判記事を書いてみようかなw

2010年11月3日水曜日

忙しいけど

今はちょっと忙しいけど、やはり休息は必要です。

翻訳者になりはじめの頃は、もう朝から晩まで、土曜日も日曜日も働いていました。それこそ「これ以外に道はない」てな感じで。

でも体や精神に無理をかけ続けると、しっぺ返しを食らうんですよ。

体にも精神にも、休息というご褒美が必要です。私がこんな簡単なことを実践できるようになったのは 40 歳過ぎてからですw


ずっと更新しないのもどうかと思うんで、雑文書いてみましたすまにあデビル。

A plant
ずっと咲き続けることができる花はありません
咲くためのエネルギーを蓄える期間も必要です