えーと、今まで 2007 で頑張っていたんですけど、出来心で 2009 にアップグレードしてみました。
色々な機能をいじってみましたが・・・Trados の後継というよりは、SDLX の後継ですね。
構造や速度はまさに旧 SDLX にそっくりです。機械翻訳機能があるみたいですが、そんなのフリーの OmegaT だって Google 翻訳と統合してるし・・・。欧米言語間の機械翻訳は、かなり向上しているみたいですが、SDLX を使いこなしていた英和のプロの翻訳者には、さほどメリットがないような気がします。
今になって考えると、Trados 買収は Trados の技術取り込みではなく、SDLX に Trados の名前を冠するマーケティングだったように感じます。
気に入らない点をいくつかあげると
「売りの」プレビュー機能クラッシュしすぎ
ヘルプ遅い、使いものにならない
SDLX をすでに使いこなしている人の作業効率はさほど向上しないと思う
TM の変換遅すぎ
ライブラリごちゃごちゃしすぎ (開発環境も環境バージョンもバラバラ)
sdltm の Concordance 遅すぎ
極めつけは「XLIFF 準拠の Trados 専用フォーマット」。
片腹痛いわ。XLIFF は何の短縮形が知ってるんですかね。XML Localization Interchange File Format (XLIFF) ですよ? あと、XML の構造違反を犯しているという報告がちらほら。だから簡単には「標準的で互換性のある」XLIFF には変換できないみたいです。
簡単に変換できないのに XLIFF つけるなんて最低です。XLIFF 規格がユルユルなものであっても、変換が容易にできなければ XLIFF なんて付けちゃいけないと思います。まあ、元が XLIFF の場合だけ元に戻せますが・・・。
私はマーケティング的な誇張や嘘が大嫌いです。
まぁ、Trados と SDLX は工夫して便利に使ってはいるけど、Trados に関する苦い思い出が色々蘇ったので、しばらくは Trados 批判記事を書いてみようかなw
2 件のコメント:
XLIFF もしかり。メモリー形式も、TMX 準拠を謳った当初、SDLX との互換性を試してことがありましたが、ボロボロでした。
> Trados 買収は Trados の技術取り込みではなく、SDLX に Trados の名前を冠するマーケティングだった
私もそうだと思いました。当時の両社の力関係は、製品シェアとは別に、SDLX 社のほうが強かったんじゃないの? と思ったものです。その証拠に、会社名に残ったのは結局 "SDL" の3文字ですもんね。
確かに Trados には、とうの昔に技術的なアドバンテージは無くなってますよね。
単に「多くの人が使っているから仕方ない、エージェントが指定してくるから仕方ない」から広く使用されているのだと思います。
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