用途1: 用語集作成
ソース クライアントさんから渡された資料を、エージェントさんが翻訳者に丸投げすることがあります。指定ツール以外の形式で用語集を送ってきたり、酷い時には、旧訳のバイリンガル ファイルをそのまま送ってきたり・・・。
そんな時に、下記の形式のファイルから、おまとめグロッサリーを作成できます。検索速度も、まあ高速だと思います。また、それぞれのファィルに優先度を指定できます。各種の変換が苦にならない方なら、そのまま指定ツールに変換すればいいので、特に使用する必要はないかも。
用途2: 品質管理
読み込んだファイルに、「そのファイルは何か」を割り当てできます。チェックするファイルを On-going translation 扱いにすれば、そのファイルに対して各種の品質管理を実行できます。Trados の Terminology Verifier のようなこともできます。
下記に品質管理項目の一覧を示します。
- Untranslated segments
- Segments that have the same source text but a different target text
- Segments that have the same target text but a different source text
- Segments where the target text matches the source text
- Segments with tag errors
- Segments with numerical errors
- Segments with double blanks
- Segments that deviate from the key terms of the project
- Segments that meet the search criteria of entries in the Project or the Personal Checklist.
また正規表現ペアでのチェックリスト作成も可能なので上級の処理もできます。しか~し、日本語での正規表現サポートが今ひとつなので、開発元にバグ報告中です。改善されたら報告します。
現時点で品質/用語管理を別のソフトウェアで実行している方には不要かもしれません。でもまぁ、使い込むと、スルメのように味が出てくると思いまするめ。
2 件のコメント:
この名前どこかで見たと思ったら、私も以前こんな形で取り上げていました。
http://baldhatter.txt-nifty.com/trados/2009/09/sdl-trados-20-1.html
このときちょっと使ってみて、わりとすぐに削除してしまったのであまり記憶がないのですが、このときの私の書き方からすると、名前は同じですがだいぶ進化しているみたいですね。
当時は、ほんとにコンコーダンス相当の検索ツールでしかなかったと思います。それても、名前でけ引き継いで別物ができたのかな。
コメントありがとうございます。
履歴を少し調べてみました。2009年末のバージョン2.8から対応形式が増え、また正規表現も使用できるようになったみたいです。
日本語のバグについては、向こうのレスポンスが早い (翌日に「詳しく説明してくれ」とメールが来ました) ので、じきに修正されるかもしれません。
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