私は一応翻訳業なんです (笑)。CAT (Computer Aided/Assisted Translation) ツールを使っていない方は特に読んでいただかなくてもいいかも。
この世に CAT ツールは数あれど、ほぼ業界標準の地位を確立している SDL Trados、中でも TagEditor がお気に入りです。理由は QA Checker の強力さです。翻訳後にボタンをポチッで検出してくれますから。これに続くのは、同社の SDLX、Alchemy の Catalyst、LionBRIDGE (Geoworkz) の Translation Workspace と QA Tool 類、SDL 傘下に入った Idiom WorldServer でしょうか。あと、5年ぐらい前から地道に開発している KILGRAY の MemoQ とかも注目です。
その他にも某 OS 企業が推し進める LocalizationStudio や Helium とかも使っていますが、もう、操作を覚えるだけでお腹いっぱいですよ。初めてツール指定されたときはひっくり返りましたよw
で、何を書くかというと、TagEditor で実際にどのような正規表現を登録しているか、どういう利益があるかということです (回し者ではありません)。下のダイアログにたどり着くまでの操作は Web 上に結構存在すると思うので、そちらを検索してください (ちょっと不親切かな)。
ここで、スクリーンショットを数枚載せます (クリックで拡大できます)。一番左の列がスタイル違反とか、ケアレスミスの正規表現です。幸いというか、当たり前というか、日本語は制御文字に含まれていないので、そのまま記述すると検出してくれます。
基本的な記述 |
基本的な記述2 |
基本的な記述3 |
基本的な記述4 |
こういった基本的なものを登録するだけで、余計な気を使う必要がなくなります。ただ登録には丸一日とか平気でかかりますので、リピートの多い最重要ソークラさん (年10万語以上) とかにお勧めします。
そして、正規表現が楽しくなってきたら、下記のような登録でさらにスタイルを詰めることができます。
ちょっと上級 |
QA Checker の潜在能力に気づいていただいて、そして実際に試行錯誤して使ってみて皆さんの翻訳人生が楽になることを願ってやみませんだみつお。
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